ダイエットの耳より情報集めました

薬に頼らないとウェイトーコントロールができないということは、精神的に弱い人間か、怠慢で運動をしない人と決めつけられる恐れがある。
アメリカ人はもともと薬好きな国民でもある。 病院に行ってアドバイスを受けるだけでは満足しない。
医者に診てもらった証拠に何かを持ち帰らなければ気が済まないのだ。 薬を出さないで帰したときのがっかりした患者の顔。
他の国民と比較して、アメリカ人は治癒力を自分の身体でなく薬に求める。 医師をあまり信頼しておらず、血液検査やMRI、CTスキャンなどの結果を見ないと納得しない。
ライフデザインドラッグとしてのダイエットピルの流行は、こうしたアメリカの国民性によるところも大きいのだが、アメリカ式ビジネスを吸収している日本などの先進諸国にも、こうした風潮は必然的に広がっていくと考えられる。 開発中の新薬もいずれ次々と海を渡っていくことになるだろう。
アメリカにおけるダイエットピルの歴史を振り返ってみよう。 その歴史を知れば、医師の処方を受けずにダイエットピルを使用することの危険性もよく分かるだろう。

第二次大戦前に生まれたアンフェタミン従来、ダイエットピルと呼ばれてきた薬は、食欲を減退させる効果を狙ったものだった。 食欲を抑えるということは、脳内物質や神経伝達物質、特にノルアドレナリンの状態を変化させることを意味している。
こうした薬の原型となったのがアンフェタミンである。 覚せい剤の一種であるアンフェタミンは1933年に合成されたもので、その分子構造はエフェドリン(マオウから発見された興奮剤)に基づいている。
第二次大戦時、アンフェタミンは軍事目的で使用された。 兵隊たちが睡眠や食事をとらなくても戦えるようにするためである。
しかし、情緒不安定や動悸、痙撃などの副作用が大きすぎたため、アンフェタミンでスーパー軍隊を作ることはできなかった。 アンフェタミンの食欲抑制効果は確かだったが、中毒性が高く、痩身薬として使用されることは少なかった。
医療用としては、ナルコレプシー(発作性睡眠)とADD(注意力欠如障害)患者に対しての処方が主である。 アメリカでは1940年代から薬局にアンフェタミンが置かれ、50〜60年代には乱用のピークを迎えた。
最近はストリートードラッグとして再び流行の兆しを見せ、興奮剤や性的刺激剤としてティーンエイジャーに広がっている。 70年代から続々と開発された新薬60年代から、科学者たちはアンフェタミンのような中毒性や興奮作用がなく、食欲抑制効果だけを持った薬の研究を進めていた。

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